結論から言うと、“稲庭うどんそのもの”を職人品質で1から再現するのは難しいです。でも安心してOK。家庭でも稲庭うどん風(細め・つるつる・コシ)は十分作れます。
稲庭うどんってどんな麺?かんたん歴史と名前の由来
稲庭うどん(いなにわうどん)は、秋田県南部の湯沢市・稲庭地区で受け継がれてきた、細くてつるつるした喉ごしが魅力の干しうどんです。 名前の「稲庭」は発祥地の地名(稲庭)が由来で、いわば“土地の名前がそのままブランドになったうどん”として全国に広まりました。
歴史のポイント(ざっくり)
稲庭うどんの起源は江戸時代初期にさかのぼる、と語られることが多いです。雪深い地域の冬(農閑期)に作られ、保存性の高い麺として発展していった背景もあります。
伝統的な製法の特徴は、手でよりをかけながら伸ばしていく「手綯い(てない)」。 この工程が、稲庭うどんならではの繊細な細さと、つるつる食感につながっています
なぜ「本物の稲庭うどん」を家で1から作るのは難しい?
稲庭うどんは一般的な手打ちうどん(伸ばして切る)とは違い、伝統的には手綯い(てない)=より・引き延ばしの工程を繰り返して細く均一に仕上げます。
家庭で難しいポイント
・細さが命(均一に細くするのが難しい)
・伸ばしと熟成の工程が多い(時間と技術が必要)
・乾燥の温湿度管理が必要(仕上がりがブレる)
だから「完全再現」を目指すとハードモード。でも、家庭料理として楽しむなら稲庭うどん“風”で十分おいしく作れます。
稲庭うどん“風”なら作れる理由
稲庭うどんの魅力は、ざっくり言うと細め・つるつる・程よいコシ。家庭ではこの3つを狙えばOKです。
稲庭風に近づけるコツ
・生地をよく寝かせる(熟成)→ なめらかさUP
・細く切る(1.5〜2mm目標)
・茹でた後の洗い・締めで“つるつる感”が決まる
稲庭うどん風の作り方(家庭レシピ)
材料(2〜3人分)
- 強力粉 200g(なければ中力粉でもOK)
- 塩 6g
- 水 90〜100ml(粉の状態で調整)
- 打ち粉(強力粉 or 片栗粉)適量
手順
- 塩を水に溶かして塩水を作り、粉に少しずつ加えて混ぜます。
- そぼろ状になったらひとまとめにし、10分ほどしっかりこねます。
- ラップで包み、30分休ませる(生地を落ち着かせる)。
- もう一度こねて、できれば1〜2時間休ませます(つるつる感が出やすい)。
- 生地を薄めに伸ばし、できるだけ細く切ります(目安:1.5〜2mm)。
- 打ち粉をしっかりまぶし、麺同士がくっつかないようにします。
- 沸騰したたっぷりのお湯で茹で、好みのかたさで引き上げます。
失敗しないコツ(くっつく・切れない対策)
くっつく原因ランキング
- 打ち粉が少ない → 片栗粉でもOK、しっかり使う
- 麺が太い・不揃い → 太いところが先にベタつく
- 茹で湯が少ない → 麺が泳ぐ量が正解
仕上がりを稲庭っぽくする最重要ポイント
冷やしで食べるなら、茹で上げ後に冷水でよく揉み洗い→氷水で締める。
ここで“つるつる感”が決まります。
おすすめの食べ方(冷やし・温かい)
冷やし(王道)
- めんつゆ+薬味(ねぎ・生姜・大葉・みょうが)
- 天ぷら(舞茸・海老)を添えると一気にごちそう感
温かい(体が温まる)
- かけつゆ+とろろ昆布、なめこ、おろし生姜
- 鶏だし系にすると相性◎
よくある質問
Q. 乾麺の稲庭うどんと“風”の違いは?
A. 本物は職人の手綯い・乾燥・熟成で、細さの均一さ・のどごしが別格。家庭版は“近い食感”を楽しむイメージです。
Q. 作り置きはできる?
A. 冷やし系は当日が一番。時間が経つと食感が落ちやすいので、食べる直前に茹でるのがおすすめです。
まとめ
稲庭うどんを職人品質で「完全再現」は難しいですが、家庭でも稲庭うどん“風”なら十分作れます。
ポイントは生地を寝かせることと、細く切ること、そして洗い・締めです。

