「秋田ってどれくらい寒いの?」「東京と同じ服装で大丈夫?」──そんな不安を解消するために、1991〜2020年の統計データをもとに東京と秋田の気温・降水量の違いをまとめました。
この記事では、季節ごとの平均気温と降水量の表を見ながら、春・夏・秋・冬それぞれでどんな服装を準備すると快適かを解説します。あわせて、旅の楽しみが広がる旬の食材もチェックしていきましょう。
秋田はどんな気候?
同じ本州でも、秋田は東京より年間を通して2〜5℃ほど気温が低く、冬の雪も多いエリアです。特に冬〜春・秋は、朝晩の冷え込みが強くなります。
以下の各シーズンの表を見ながら、「東京よりワンランク暖かい服装」を意識して準備してみてください。
3〜5月の秋田|春(重ね着コーデが基本)
春の気温・降水量(東京/秋田)
| 月 | 気温(℃) | 降水量(ml) | ||
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 秋田 | 東京 | 秋田 | |
| 3月 | 9.4 | 4.0 | 116.0 | 99.5 |
| 4月 | 14.3 | 9.6 | 133.7 | 109.9 |
| 5月 | 18.8 | 15.2 | 139.7 | 125.0 |
3〜5月の秋田は、「東京の1ヶ月遅れの春」というイメージ。桜が咲く頃でも、朝晩は上着がないと肌寒く感じます。
春のおすすめ服装
- 3月〜4月上旬:コートやトレンチコート/ニット・スウェット+長袖インナー/厚手タイツや靴下
- 4月下旬〜5月:薄手ニットやカーディガン+シャツ。日中はシャツ1枚でも、朝晩は羽織りものが必須。
朝と日中の寒暖差が大きいので、重ね着コーデで体温調整しやすくしておくのがポイントです。
春の旬食材
- ワラビ(4〜5月):ゼンマイと並び、秋田でよく食べられる山菜。小さな若芽が美味。
- 秋田さしびろ(3〜4月):早春に収穫される葉ネギ。甘みがあり、味噌汁の具などにぴったり。
- ヒロッコ(3〜4月):畑の雪の中から収穫されるアサツキ。ネギのような風味が楽しめます。
6〜8月の秋田|夏(涼しめだけど日差し&雨対策を)
夏の気温・降水量(東京/秋田)
| 月 | 気温(℃) | 降水量(ml) | ||
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 秋田 | 東京 | 秋田 | |
| 6月 | 21.9 | 19.6 | 167.8 | 122.9 |
| 7月 | 25.7 | 23.4 | 156.2 | 197.0 |
| 8月 | 26.9 | 25.0 | 154.7 | 184.6 |
夏の秋田は、東京より少し涼しく感じられるものの、20〜25℃前後で湿度も高め。海沿いでも内陸でも、日差しの強さには注意が必要です。
夏のおすすめ服装
- 日中:半袖Tシャツや薄手シャツ、通気性の良いパンツ・スカート
- 朝晩・高原・海沿い:薄手カーディガンや長袖シャツを1枚追加
- 帽子・サングラス・日焼け止めで紫外線対策をしっかりと
夏の旬食材
- 秋田蕗(6月):茎の太さが3cmにもなる大きなフキ。塩漬けや煮物で味わいます。
- ジュンサイ(6月・最盛期):沼の水面に葉を浮かべる水草。つるっとしたのどごしが特徴。
- 岩ガキ(7月):日本海でとれる天然の岩ガキ。シルクのように滑らかで濃厚な味わいです。
9〜11月の秋田|秋(気温差が大きいので調整しやすい服を)
秋の気温・降水量(東京/秋田)
| 月 | 気温(℃) | 降水量(ml) | ||
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 秋田 | 東京 | 秋田 | |
| 9月 | 23.3 | 21.0 | 224.9 | 161.0 |
| 10月 | 18.0 | 14.5 | 234.8 | 175.5 |
| 11月 | 12.5 | 8.3 | 96.3 | 189.1 |
9月は東京とあまり変わりませんが、10〜11月になると一気に秋が深まり、東京よりかなり肌寒くなります。降水量も多く、天気の変化が大きい季節です。
秋のおすすめ服装
- 9月:半袖+薄手カーディガン/シャツの重ね着スタイル
- 10月:長袖シャツ+ニット・スウェット、薄手コートやマウンテンパーカー
- 11月:中綿ジャケットやウールコートなど、ほぼ冬装備
地域や時間帯によって体感が変わるので、脱ぎ着しやすいアウターがあると安心です。
秋の旬食材
- ミズの実(9月):秋の山菜を代表する希少な食材。1本のミズから4〜5個の実がとれます。
- 山の芋(10月下旬〜11月):長芋よりも粘りが強く、寒暖差の大きい秋田では良質なものがとれます。
- トンブリ(10月〜12月):ホウキグサの実で「畑のキャビア」とも呼ばれる秋田名物。
12〜2月の秋田|冬(雪国仕様の本気の防寒を)
冬の気温・降水量(東京/秋田)
12〜2月の気温・降水量(東京/秋田)
| 月 | 気温(℃) | 降水量(ml) | ||
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 秋田 | 東京 | 秋田 | |
| 12月 | 7.7 | 2.8 | 57.9 | 159.8 |
| 1月 | 5.4 | 0.4 | 59.7 | 118.9 |
| 2月 | 6.1 | 0.8 | 56.5 | 98.5 |
12〜2月の秋田は、東京とは別世界の寒さ。ほとんどの降水が雪になり、路面も凍結しやすくなります。
冬のおすすめ服装
- ダウンコートや中綿入りロングコートなど、真冬仕様のアウター
- ニット・フリース+保温性インナー(ヒートテックなど)
- 裏起毛パンツやタイツの重ね履き
- 防水・防滑のブーツ(スニーカーだけだと足元が冷えやすく滑りやすい)
手袋・マフラー・帽子・カイロまでフル装備にしておくと、観光中のストレスがぐっと減ります。雪道に慣れていない方は、ヒールの高い靴は避けましょう。
冬の旬食材
- ハタハタ(12月):海水温が低下する厳冬の日本海でとれる魚。秋田の食卓に欠かせない存在。
- 大根(11〜3月):鹿角市松館地区の「松館しぼり大根」が有名。辛みがあり薬味としても活躍。
- せり(10〜3月):秋田の鍋には欠かせない食材。湯沢市三関の「三関せり」が特に有名です。
まとめ|「東京よりワンランク暖かい服」が秋田旅行の基本
- 秋田は年間を通して東京より2〜5℃気温が低いとイメージして服を選ぶ。
- 春・秋は重ね着コーデで、朝晩の冷え込みと気温差に対応。
- 夏は涼しめでも日差しが強いので、帽子&日よけ対策を忘れずに。
- 冬は雪国仕様の本気の防寒と、防水・防滑の靴がマスト。
- 季節ごとの旬の食材もチェックして、グルメも一緒に楽しもう。

